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国際新堀芸術学院
出版局 スタッフ 三輪 進
はじめに
私は昨年 (2006) 来、新堀寛己先生の名著「現代ギター教則本」、「ギターオーケストラ大教本」の英訳を担当させていただきました。先生に「現代ギター教則本」の英訳版に序文をお願いしたところ、私のことを「ギター研究家」と紹介して下さいました。私がギターを初めて手にしたのは70歳の時で、ギター暦は6年にすぎません。そういう私をこう呼んで下さったのは、他に適当な言葉が無かったからかもしれませんが、「ギター研究家になれ」という激励が込められていたのではないかと勝手に解釈しております。
ギター研究といっても、歴史なり、製作家、作曲者、演奏者、ギターそのものについては、それこそ山ほどの研究があり、いまさらそれを追いかけても自分の知識を増すだけに過ぎません。私は元エンジニア、元教師で、専門は「電波工学」ですが、今回音響学の本を紐解いてみて、両者の間に類似性が多いのをあらためて感じました。この経験を生かすとなると、「なぜそうなるのか?」という見地からギターを見てみるのが最も良いのではないかと考えました。
そこで私自身、疑問に思ったことを列挙して、一つずつ工学的?解釈を加え、それを新堀国際芸術学院のホームページやHarmonyなどに発表さえて貰えないかなあと思いました。
そこで、表題を「ギターなぜなぜ研究室」と名づけ、大体月1回を目標に、身近な問題から取り上げていくことに致しました。
当面、考えている項目は、例えば次のようなものです。
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| 1.ギターの周波数は何で決まるか?ということに関連する事柄 |
| ●弦の諸元(その1) |
| ●周波数を求める |
| ●弦の諸元(その2) |
| ●ギターは引っ張られている |
| ●巻線弦について |
| ●プライム弦をバスギター、コンバスギターに使うと張力はどうなる? |
| ●プライム弦をアルトギター、ソプラノギターに使うと張力はどうなる? |
| ●周波数式の誘導 |
| 2. 音波とはどんなものかということに関する事柄 |
| ●音波の発生と伝搬 |
| ●音速について |
| ●音波の反射 |
| ●音波と電波の相違点、類似点 |
| 3.ギターの音は何処から出るのか?ということに関連する事柄 |
| ●サイレントギター |
| ●空洞、表面版、表面版・側面版と裏板 |
| ●共振特性 |
| ●ギター全体の周波数特性 |
| ●周波数特性と音の評価 |
| 4.音色に関する事柄 |
| ●倍音(高調波)とは? |
| ●Hard 音と Soft 音 |
| ●力木の目的と効用 |
| ●倍音と音色の関係 |
| ●弦の横振動と縦振動の性質 |
| 5.音響設備に関する事柄 |
| 6.材質、塗装などに関する事柄 など。 |
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この中には、私自身未だ完全には理解していない項目もあります。これから色々勉強しながら書いて行きたいと思います。ただし、私の経験上クラッシックギターが中心になりますし、書いていく中に項目が変わってしまうこともあるかもしれませんがご了承ください。なるべく「客観的に、分かり易く」をモットーに、分量も「多からず少なからず」に気をつけながら進めて行きたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
「まえがき」以上
2007年12月
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